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『水原勇気1勝3敗12S』


と言う本がある。
何かと言うと、これが初代野球狂の詩での水原勇気の全成績である。
思ったよりすごい成績ではないと思いませんか?
残っている印象の割にはあまりパッとしない成績である。
しかし、私にとっては成績以上に忘れられない感動を残してくれた作品である。


東京メッツは武蔵野高校3年生の投手、水原勇気をドラフト1位指名する。実はそれが女性だったのだ。
紆余曲折の末、水原はメッツに入団するが、その二軍の寮で「武藤兵吉」と運命の出会いをするのだ。
武藤は初め女性の水原がプロになる事を不快に思うが、その能力を見るやすぐに認め、彼女が一流の投手になれるように育成を始める。

「水原は先発完投できる投手になれる」

と。
武藤は捕手としては一流だったが、バッティングがまったくダメだった。その為一軍には上がれなかったが、投手を見る目はあったのだ。


余談だが、水島氏は女性がプロの投手として通用するかを、ID野球で有名な野村克也氏にアドバイスを求めたらしい。
何をバカな事を一蹴されるかと本人も思ったらしいが、野村氏の答えは意外にも

「特殊な変則フォームと決め球となる変化球があれば、ワンポイントで使う事は可能。」

と言うような答えを頂いたらしいのだ。だから、女性投手というのもただの思いつきと言うわけではないのだ。

その後共に一軍を目指す二人に転機が訪れる。武藤が広島カープにトレードされたのだ。
私はこの時の二人のやり取りが心に残っている。

武藤が夢の中で見た魔球ドリームボール。その球を編み出すために武藤は水原にフォークの握りが出来るように、練習させていた。
武藤が広島に立つその日、水原はフォークの握るが出来るようになった事を駅のホームに伝えに来た。
そしてこの後はどうすればいいのか?と

「教える訳にはいかん!わしはカープの選手だ!」
「そんなことは自分で考えろ!カープが苦しむボールを敵のメッツに教えられるか!甘いわ水原!」


武藤は水原の事を気にかけていた。しかし、プロとして決して水原を甘やかす事はしなかった。甘えがあってはプロの世界では通用しない事を武藤自身がよく知っていたからだ。そして武藤自身も野球を続ける為に新天地 広島カープでメッツを見返す事を誓う。

東京メッツの水原勇気広島カープの武藤兵吉
後日二人は敵として一軍のグラウンドで再び出会うことになる。


とりあえずここまでを前半としたいのですが、武藤の姿を見ていると華やかな一軍のスター選手の影に、ただ野球を続けたい為に努力している人間がいる事に気づかされる。彼らはいつ野球が出来なくなるかわからない怖さと日々戦っているのだ。
それを思うとドラフトで指名されながら拒否する人達は、プロの世界で野球が出来ることの価値をどう捉えているのかと思ってしまうのです。
当然希望の球団はあるだろう。しかしそれをこらえてでもプロの世界に飛び出した少年たちは素晴らしいと思う。
そう、ドラフト当時の清原和博は本当にいい少年だったよ。

次回は水原勇気武藤兵吉の対決について書いてみたい。
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コメント
この記事へのコメント
こんばんは、kaneです。コメントありがとうございました。

拝見しましたよ。ついに書きましたねす水原・武藤。
何か読んでいると見事にそのシーンが浮かびますね。
コマ割まで頭に残っています。

最後の希望球団と入団の件、ホントそのとーり。
以前ボクも同じようなことをブログで書いたことがあります。

次回を楽しみにしています。(笑)
2005/11/05(土) 20:33 | URL | kane #-[ 編集]
kaneさん、こんばんは。

この二人について触れようとすると長くなってしまうので、短くまとめようとしたら書きたい事の半分も書けなかったような気がします。(笑)

でもこの作品は私の野球漫画の原点なので、また機会があったら触れるだろうし、引用すると思います。

そうそう、kaneさんが記事にしておられた予告先発の話し、私も思う所がありましたので、次に考えていた企画の予定を変更して書きたいと思っています。
その時はトラックバックしますので、よろしくお願いします。
2005/11/05(土) 23:05 | URL | 神威 #aIcUnOeo[ 編集]
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2005/11/05(土) 20:27:28 | プロ野球狂の詩
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